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インプリンティング [一般学術]

「刷り込み」と訳される。アヒルは卵からかえって最初に見たものを親だと思うが、このように幼い頭に特定の情報が「三つ子の魂百までも」状態で記憶されることを言う。
否定的なニュアンスで使われる場合、その情報が恣意的で片寄っているという暗示が含まれることが多い。

 


ステレオタイプ [一般学術]

紋切り型の固定観念・既成概念のこと。
「**とはこういうものだ」といった決めつけ。

ステレオタイプに依存した言い回しは、誰もが直観的にわかりやすい表現のリソースでもある反面、無批判に用いると差別的な偏見の強化・再生産に加担することになる。

 


ジェンダー [一般学術]

肉体的な性別(基本的な意味での『セックス sex 』)に対して、社会的・文化的な性別を指す。
現状ではコレがさまざまな社会規範と結びつき、「男は一家の大黒柱だ」とか「女は家事をきっちりこなして一人前だ」といった性別役割分業概念の元となっている。
このようにそれぞれのジェンダーゆえに、周囲から期待されてしまうこれらの役割が「ジェンダーロール gender role」。これらが固定的に厳格に適用されると息苦しく感じる人も多く、男女の役割分担の見直しは必要だろう。

◎発展的な内容は以下も御覧ください
 → 「ジェンダーとは何か?」をあらためて考える
 (「佐倉智美のジェンダーあるある研究ノート」)

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百番目のサル [文化全般]

宮崎県の幸島のサルが、芋を食べるときに海水で洗うと衛生的なばかりか塩味も付くということで、この芋を洗って食べるという習慣を身に付けたのは有名だが、これははじめは若い世代のみに広まっているに過ぎなかった。
ところが芋を洗うサルがある一定数に達したとき、この習慣が幸島全体に広まったばかりか、直接交流のない隣の島や遠く大分県のサル集団にまで海を越えて伝わったという話がある
(芋を洗うサルが99匹だけなら、そのパワーはそれ以上でもそれ以下でもないのだが、もう1匹加わって100 匹になることによって臨界点を越え、爆発的なエネルギーとなる……という趣旨)。
そこでこれを人間にあてはめて、核戦争や環境破壊(むろんその他さまざまな社会問題などでもよい)に問題意識を持った人々の連鎖が世界中に広まるように、「あなたが百番目のサルになってくれれば、もしかしたら…」という言い方がされるようになったもの。

 


伝説の樹 [文化全般]

コンピューターゲーム「ときめきメモリアル」の舞台となるきらめき高校の校庭の片隅にある木。この木の下で女の子から男の子に好意を打ち明けるとその2人は永遠に幸せになるという伝説がある。
ゲームは卒業式の日にこの木の下で意中の女の子から告白されることをめざして、プレイヤーが様々な高校生活のイベントをこなして進行する。
「いろいろあったけど、結局なにもない3年間だったな…」は、最後に誰からも告白されなかった場合の主人公(プレイヤー)のセリフ。

高校生活の疑似体験という点では面白いゲームだが、ある種の偏った世界観で出来上がっているとも言えるかも。

男女のキャラ配置を反転させた「ガールズサイド」版も存在するが、個人的には【百合モード】が欲しかった;

 


あしゅら男爵 [文化全般]

往年の人気アニメ「マジンガーZ」に登場した、敵の司令官。敵の大ボス・ドクターヘルが地下から発掘した男女二体のミイラを左右半分ずつくっつけて作ったサイボーグ。
そのため体の半分は男、もう半分は女。
二人同時にしゃべってた担当の声優さんの苦労がしのばれる。