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百番目のサル [文化全般]

宮崎県の幸島のサルが、芋を食べるときに海水で洗うと衛生的なばかりか塩味も付くということで、この芋を洗って食べるという習慣を身に付けたのは有名だが、これははじめは若い世代のみに広まっているに過ぎなかった。
ところが芋を洗うサルがある一定数に達したとき、この習慣が幸島全体に広まったばかりか、直接交流のない隣の島や遠く大分県のサル集団にまで海を越えて伝わったという話がある
(芋を洗うサルが99匹だけなら、そのパワーはそれ以上でもそれ以下でもないのだが、もう1匹加わって100 匹になることによって臨界点を越え、爆発的なエネルギーとなる……という趣旨)。
そこでこれを人間にあてはめて、核戦争や環境破壊(むろんその他さまざまな社会問題などでもよい)に問題意識を持った人々の連鎖が世界中に広まるように、「あなたが百番目のサルになってくれれば、もしかしたら…」という言い方がされるようになったもの。