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LGBT [性の多様性]

性的少数者のことを表し、おおむね同義に使われる語として「LGBT」も一般に普及してきている。
これは、女性同性愛者を表す「レズビアン」のL、男性同性愛者を表す「ゲイ」のG、両性愛者の「バイセクシュアル」のBなど、各々の英語表記の頭文字を並べたものである。Tは「トランスジェンダー」で、字義的には性別越境者ということになり、日本語圏では「性同一性障害」として広く知られているイメージに照応している。
こうした各カテゴリーを頭文字を並べて併記する方式は、それぞれの個別の事情のちがいを意識化させ尊重しつつも、そのいずれをも互いに対等に扱おうという狙いが込められており、その点で優れているとも言われている。
反面、カテゴライズが強調されることで、各カテゴリーの分断を招く遠因になる危険性があるという見方もできるだろう。カテゴライズの定義がひとり歩きして規範化し、すべての性的少数者が、いずれかのカテゴリーに必ずきっちり分類できるものであるというようなミスリードにもつながりうる。