SSブログ

性分化疾患(DSD) [性の多様性]

身体のありようそのものが、単純な男女二分法には該当しない人たちも存在する。
最近は性分化疾患(DSD)という医療概念を用いて捉えられているが、従来はインターセクシュアルや半陰陽などという呼び方で語られていた。医学的には多くの細かなパターンがあり、個別の事例もさまざまである。
トランスジェンダー系や同性愛系とは若干位相を異にするが、多数派基準に基づく「普通」のセクシュアリティ規範に収まりきらないという点では、やはり性的少数者に含まれると考えることができる。
大多数の人は、おおむね「女性」ないしは「男性」として社会に溶け込んでいるとされているが、性分化疾患ならではの苦悩も潜在していると考えられる。また、直面する問題には、同性愛やトランスジェンダーと共通する要素も少なくないことは想像に難くない。