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スケープゴート [一般学術]

一人だけ悪者にすることで、他の全員が知らん顔する場合の「身代わり・犠牲」のこと。
組織ぐるみの犯罪などで特定の個人にすべて罪を着せて組織自体は責任逃れしてしまうような場合をさして「スケープゴーティング」、ひとり罪を負わされた人が「スケープゴート」ということになる。
もともとは「野に放つ山羊」といった意味で、旧約聖書の祭祀で、一匹の山羊に人間の罪・穢をすべて乗せて野に放つ儀式から来ている言い回し(「贖罪の山羊」とも言う)。

 


インプリンティング [一般学術]

「刷り込み」と訳される。アヒルは卵からかえって最初に見たものを親だと思うが、このように幼い頭に特定の情報が「三つ子の魂百までも」状態で記憶されることを言う。
否定的なニュアンスで使われる場合、その情報が恣意的で片寄っているという暗示が含まれることが多い。

 


ステレオタイプ [一般学術]

紋切り型の固定観念・既成概念のこと。
「**とはこういうものだ」といった決めつけ。

ステレオタイプに依存した言い回しは、誰もが直観的にわかりやすい表現のリソースでもある反面、無批判に用いると差別的な偏見の強化・再生産に加担することになる。

 


ジェンダー [一般学術]

肉体的な性別(基本的な意味での『セックス sex 』)に対して、社会的・文化的な性別を指す。
現状ではコレがさまざまな社会規範と結びつき、「男は一家の大黒柱だ」とか「女は家事をきっちりこなして一人前だ」といった性別役割分業概念の元となっている。
このようにそれぞれのジェンダーゆえに、周囲から期待されてしまうこれらの役割が「ジェンダーロール gender role」。これらが固定的に厳格に適用されると息苦しく感じる人も多く、男女の役割分担の見直しは必要だろう。

◎発展的な内容は以下も御覧ください
 → 「ジェンダーとは何か?」をあらためて考える
 (「佐倉智美のジェンダーあるある研究ノート」)

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